参加生の声
田林 沙也さん
留学期間 | 2024年4月~2025年2月 |
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留学先 | 南オーストラリア州 アデレード市 Hallett Cove School |
日本の所属高 | 静岡県立吉原高等学校 |
オーストラリア留学をしようと思った理由
私はもともと英語が好きで、「英語を使えるようになれば人生はもっと広がり楽しいものになるはず!」という思いから何年も勉強を続けてきました。もちろんそれは楽しいことばかりではなく時には辛かったり思うように英語力が伸びず諦めようかと悲観的になることもありました。それでも勉強した成果が出た時や英語で楽しく会話ができた時はそれがすごく嬉しくて、今も頑張る原動力になっています。両親が過去にワーキングホリデーでシドニーに暮らしていたことや、小学生の頃家族旅行に行った影響でオーストラリア留学に興味を持ちました。
留学前に感じた不安
出発前は新しい生活に楽しみな気持ちでいっぱいでしたが、もちろん不安もありました。特に心配だったのは自分の英語が通じるかどうか、現地の授業についていけるか、友達ができるかということでした。日常生活の中で英語を使うことが私にできるのか、異なる文化で全く新しい人間関係に馴染めるのかという不安がありました。
実際に留学してみて
最初は緊張していましたが、実際に飛び込んでみると新しく刺激的な経験ばかりで楽しいことの連続でした!ホストファミリーは優しく、周囲の人たちは私が英語を完璧に話せていなくても耳を傾けてくれていて間違いを恐れずにどんどん話すことで少しずつ慣れていきました。
英語力の向上はもちろん、想定していなかった大きな収穫は自分の性格や考え方に変化があったことです。これまでの私は失敗を恐れてなかなか行動に移せないタイプでしたが、留学をするという大きな決断をしたことは新しいことへの挑戦に対するハードルをぐっと下げました。できるかは分からなくてもやってみようという積極性な考え方ができるようになりました。
留学を通じて変わったこと

最も自分の中で変化を感じたのは自分自身の「挑戦する力」と「前向きさ」です。私はこんなことを乗り越えてきたぞ!という経験から来る自信と上手くいかないことを学びの機会として前向きに捉えるようになりました。悩んで動けないより、行動してみようという前向きな思考が身につきました。
もちろん英語の上達もあり、自分の成長を感じれば感じるほどそれが嬉しくモチベーションに繋がりました。今まで英語をこんなに楽しいものだと感じたことがなく、英語に対する怖さや不安がだんだん消えていく自分に驚きました。
オーストラリア留学のいいところ
現地の方々はとてもフレンドリーで、初対面でも気さくに話しかけてくれる文化に驚きました。学校では先生が声をかけてくれて、困った時も知らない人が助けてくれるなんてのはよくある話でその人々の暖かさが私にはすごくありがたかったです。
オーストラリアは日本との時差がほとんどなく時差ボケがなかったのも渡航直後の負担を減らし、スムーズに現地での生活に馴染むことが出来ました。家族との連絡もとりやすく私の両親も安心して送り出してくれました。私のいたアデレードでは基本1時間半、サマータイム中は30分の時差がありました。
人が優しく自然も豊かなオーストラリアでのびのびと高校生活を送れたのは私の人生の最高な思い出です。本当に楽しく成長のある経験になりました。
仲原 壮汰さん
留学期間 | 2021年9月~2022年6月 |
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留学先 | カナダ ブリティッシュコロンビア州 ビクトリア学区 ランブリック高校 |
日本の所属 | 立教大学経営学部国際経営学科 |
私は、カナダのブリティッシュコロンビア州のヴィクトリアに10ヶ月間留学していました。その中で、私が得たものは大きく分けて2つあります。
1つ目は、人との繋がりです。ホストファミリーはもちろん、ハウスメイト、学校の友達、ボランティアで出会った人たち、韓国の武道で出会った人たちなど、私は主に学校外の活動に力を入れていたので、同年代の人たちだけでなく、年上の方々とも良い関係を築く機会が多くありました。本当に皆さん良い方ばかりで、多くのことを学ばせてもらいました。
2つ目は、様々な経験です。カナダでの10ヶ月間は、数えきれない失敗と、少しの成功で成り立っていました。私は完璧主義な性格があるため、初めのうちは失敗を繰り返しては嫌な気持ちになることが多かったのですが、次第に失敗することの大切さを実感し、以前ほど失敗を恐れなくなりました。時には、失敗をポジティブに捉えられるようにもなりました。成功の数は決して多くはありませんでしたが、その分、成功したときの喜びはとても大きく、良い思い出として心に残っています。
特に印象深い成功体験は、カナダの現首相ジャスティン・トルドー首相とヴィクトリアのリサ・ヘルプス市長と、約30〜40分ほど直接お話しする機会を得たことです。このような貴重な機会を得られたのは、自分が挑戦と努力を続けてきたからこそだと思っています。その場はとても緊張し、英語で話すこともこれまでにないほどのプレッシャーでしたが、環境問題について質問することができました。この経験は本当に光栄で、素晴らしい思い出となりました。
私が日本とカナダの違いから学んだことも2つあります。
1つ目は、社会問題への取り組みの違いです。特に印象に残っているのは、プラスチックごみへの取り組みについてです。ジャスティン・トルドー首相からも直接お話を聞きましたが、カナダはとても積極的に取り組んでいました。ヴィクトリアでは、週に1回プラスチックのリサイクルごみを回収する日が決まっていて、専用の収集車が回収しています。長くカナダに住んでいる方からは、回収の際に問題もあると聞きましたが、それでもとても良いシステムだと感じました。
2つ目は、言葉の使い方です。英語は私の感覚では、単刀直入に表現することが多いと感じました。それぞれが言いたいことを素直に伝えることができ、その分、自分にも正直に生きていることが伝わってきました。私はそこから、自分に正直になることの大切さを学びました。
留学前と比べると、もちろん英語力も向上しましたが、それ以上に社交的になったと感じています。留学前にお世話になっていた方々にも、帰国後に「話すようになったね」と言われました。帰国してまだ1週間ほどですが、カナダで様々なことを乗り越えたことで、自信を持って生活できている実感があります。また、以前はとても心配性で、不安を抱えがちだったのですが、カナダで「意外とどうにかなる」ということを体感し、今はあまり心配や不安を抱えなくなりました。
今後は、英語力を大学での学びや就職の際に活かし、英語を使って仕事をしたいと考えています。また、留学中に多くのカナダの方々に助けてもらった経験から、日本で頑張っている他国の方々をサポートしてあげたいという気持ちも芽生えました。
このようなご時世でしたが、新型コロナウイルスがなければ私は他国へ行く予定だったため、ヴィクトリアには行っていませんし、今まで出会えた人たちとも出会えていなかったと思います。確かに難しい時期ではありましたが、その状況だからこそ得られた出会いや経験がたくさんありました。
カナダでの留学生活は、これまでの人生で最も多く失敗し、悩み、うまくいかず、辛い思いをし、立ち直り、挑戦し、努力し、成功し、遊び、日本では絶対にできない経験をすることができた、かけがえのない10ヶ月間でした。留学前の自分を思い返すと、この経験を通して「自分の人生を自分のために生き、他人からの見られ方や評価に左右されず、自分が信じる道を選ぶことの大切さ」を強く実感しました。
これからも、この10ヶ月間で経験したこと、得たもの、出会った人たちを決して忘れず、努力を続けていきたいですし、いつか成長した姿をお世話になった方々にお見せできたらいいなと考えています。
足立 彩和さん
留学期間 | 2023年4月~2024年2月 |
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留学先 | ニュージーランド クライストチャーチ パパヌイ高校 |
日本の所属高 | 清林館高等学校 |

私は留学によって、行動力と自分で考える力を得られたと思います。学校のテストでは、自分の考えを述べる問いがあり、物事についてどのように考えるかというのは日本では問われたことがなかったので、とても難しかったです。特に歴史のテストには、資料を読んで自分の考えも合わせて答えるという問題があり、それが一番苦戦した問題でした。
ニュージーランドも地震が多い国なので、避難訓練が定期的にあったり、不審者が学校に入ってきたときの対処を説明する授業があったりと、日本と同じような取り組みがあったことにとても驚きました。

自分の将来についても、学校の授業でキャリア育成や進路に関する内容はなく、「自分の進路は自分で決めるのが当たり前」という考え方がありました。私もそれがきっかけで、自分でいろいろと考えて行動するようになりました。留学前はやりたいことがいくつもあり、なかなか決め切れない時期もありましたが、この留学を通して、自分の性格や、何をすることでやりがいを感じるのか、しっかりと自分自身について考える時間を持つことができました。英語を勉強するだけでなく、自分で教科を選択できたおかげで、日本にはない教科も学ぶことができ、どの教科もとても興味深かったです。自分と向き合う良い時間になりました。
ホストファミリーの家では、マザーが仕事で忙しかったので、代わりに家事をするようにしていました。前まではお皿を洗ったり、洗濯物を回して取り込んだりすることがなかったのですが、これからは進んでやろうと思いました。「自分のことは自分でやるのが普通」という生活をしていたので、これからもその習慣を継続していきたいです。

私はこの留学で、語学力だけでなく、行動力と思考力を育むことができ、とても良い経験になりました。これからは、私の将来ややりたいことに全力で取り組み、親に恩返しができるように頑張りたいです。また、親だけでなく、友達や自分自身のことも大切にしながら、これからの人生を歩んでいきたいです。
石塚 叶さん
留学期間 | 2023年9月~2025年6月 |
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留学先 | カナダ ブリティッシュコロンビア州 カウチャンバレー学区クワッツェン・セカンダリー |
参加プログラム | ダブルディプロマプログラム |
日本の所属高 | 神田女学園高等学校 |

この留学を通して、英語を学ぶことに対する価値観が大きく変わったと思います。小学生の頃、もっと多くの人と話したいという思いから、「英語が話せるようになれば、より多くの人とコミュニケーションができる」と考え、中学生から英語の勉強を始めました。しかし、英語を習得するのはやはり難しく、だんだんと英語の勉強が苦手になっていきました。留学も2年ではなく1年の方がいいのかなと悩んだりもしましたが、やはりもっと広い世界を見たいという思いから、2年間の留学を決意しました。
最初は「完璧な英語で話さなければならない」と思い、コミュニケーションを取ることにプレッシャーやストレスを感じていましたが、カナダでの生活に少しずつ慣れるうちに、「英語を完璧に話すこと」ではなく、「相手に伝えようとすること」が大切だという考えに変わりました。文法が分からなくても、単語が分からなくても、とにかく自分が分かる言葉を使って相手に伝え、それをきっかけに自分も成長できるのだと強く感じました。
私がこの2年間の留学生活で得たものは、経験とコミュニティ、そして自立心です。もしダンカンに来ていなければ見られなかった景色や経験、知識をたくさん得ることができました。いろいろな文化やルーツを持つ人たちが集まる中で、知らなかったことや分からなかったことについて理解を深めることができ、海外で生活するという経験を通して、多くの出会いもあり、自然とコミュニティができました。

また、親元を離れて生活することで、「自分でやらなければいけない」「自分で乗り越えなければならない」という環境に置かれ、以前よりも自立できたと思います。もともと朝がとても苦手で、一人で起きられず、よく学校に遅刻していましたが、今では一人で朝起きられるようになり、自分でも成長を感じています。きっと留学に来ていなければ出会えなかった友達やホストファミリー、そして辛いことも楽しいことも悔しいことも、たくさん経験することができ、とても濃い留学生活だったと思います。
2年目に入ると、1年目よりも卒業を強く意識するようになり、授業で良い成績を取らなければならない、一度も授業を落とせないといった状況になり、やらなければいけないことも増え、プレッシャーを感じることが多くなりました。特に2年目の最初の頃は、焦りや不安から泣いてしまうこともありましたが、今ではこの経験も「卒業留学」でなければできなかった貴重な経験だと考えるようになりました。誰もができる経験ではないからこそ、「私は私で、自分のベストを尽くせばいいんだ」と考えられるようになり、少し気持ちが楽になって、前向きに頑張ろうと思えるようになりました。この経験を通して自己解決力も身につき、これからさまざまな困難に直面したとき、きっと役に立つと感じています。
他にもたくさんありすぎてまとめきれませんが、私が特に驚いたことをいくつか挙げようと思います。
まず公共交通機関についてです。日本では都内だと電車が5分間隔で来ますが、ダンカンでは平日でもバスが2時間間隔でしか走りません。日曜日は1日に2本しかなく、とても不便です。しかし、そのおかげでカナダに来てからは歩くことが多くなり、運動不足解消にもなっていると思います。
2つ目は自然の多さです。日本は特に都心部では自然が少ないと感じますが、カナダでは中心街から少し離れるとすぐに自然が広がっています。なんとなく空気も美味しく感じられ、日本の都心では見られないような景色もたくさん見ることができましたし、人生で初めてオーロラも見ることができました。
3つ目は人柄です。日本では道端ですれ違うときに挨拶をすることはほとんどありませんが、カナダではみんなフレンドリーで、笑顔で挨拶を交わしたり、世間話をしたりと、温かく穏やかに過ごしている人が多いです。
将来は海外で働きたいと考えています。特にマーケティングなどに興味があり、経営学部への進学を目指しています。まずは日本の大学に進学し、しばらく日本で学んだあと、海外の大学に転入し、さらにインターンなどの経験を積みたいと考えています。そして、この留学生活で得た経験や学んだこと、英語のスキルを活かせるような環境に身を置きたいと考えているので、どこならその希望を叶えられるか、またそこに行くためには何が必要なのかを調べています。
松井 幸音さん
留学期間 | 2022年9月~2023年6月 |
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留学先 | アメリカ アイダホ州 Bonneville High School |
日本の所属高 | 細田学園高等学校 |

私が留学によって得られた一番のものは、「はじめの一歩を踏み出す力」だと思います。留学すること自体が私にとって大きな一歩でしたが、新しいクラスに一人で参加したり、ランチのときに新しい人に声を掛けたりと、日常生活の中での挑戦もとても勇気のいるものでした。そして、いい意味でより軽い気持ちでいろいろなことに挑戦する行動力を得られたと思います。
日本とアメリカではさまざまな違いがありました。アイダホでは多くの人が信徒であるモルモン教のある生活、ホームカミングやサンクスギビングデーなど日本にはないイベント、そして「個性を大切にする考え方」などです。髪を染めたり、授業中にスマホを使うなど学校生活も自由で、一人ひとりにとても個性があり、そんな人々を観察したり知ったりすることもすごく楽しかったです。
日本は集団を意識することが多いですが、個性を出すことを怖がらずにありのままをさらけ出し、それをみんなが受け入れているアメリカの国民性は素敵だと思いました。日本人も、それぞれが自分の個性を大切にし、人々がその個性を尊重できるようになればいいなと思います。

留学前と帰国した今の自分を比べてみると、変化した点があります。留学前は、接点のない子とはあまり積極的に関わってきませんでした。しかし、留学中に私のホストシスターがとてもフレンドリーで陽気な子で、そのホストシスターの友達との関わりを目の当たりにし、私ももっと広くたくさんの人と関わりたいと思うようになりました。帰国してから3週間が経ちますが、今はよりいろいろな人と関わることを心がけ、特定の人とだけでなく、新しい人とも仲良くできるようになりました。
今までは言葉の壁もあり、海外のことを視野に入れることはありませんでしたが、留学経験を通じてその壁がなくなり、英語という新しいコミュニケーションツールが増えたことで、日本に来る留学生の支援や外国人観光客への案内など、世界の人たちともっと交流していきたいと思うようになりました。
S.Aさん
留学期間 | 2023年8月~2024年6月 |
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留学先 | アメリカ カンザス州オーバーランドパーク |
私はアメリカのカンザス州オーバーランドパークに留学しました。高校2年生の8月からシニア(高校3年生)として現地の高校に通学しました。私の高校はショウニーミッションサウスという地区の中でも特に大きな学校で、生徒数も多く、部活動や授業もとても充実していました。
留学中は文化や風習の違いにたくさん触れることができましたが、特にそれを感じたのは学校生活でした。アメリカの学校では、英語・数学・歴史などの主要科目以外はすべて選択科目で、自分の好きな授業を取ることができます。私はアートや料理のクラスなどを選びましたが、日本の高校にはない授業内容でとても面白かったです。
また、アメリカの高校は比較的早い時間に授業が終わるため、部活動に参加する生徒も多く、私も秋にはテニス部に所属し、インターナショナルクラブやASU(アジアンスチューデントユニオン)にも参加しました。

インターナショナルクラブやASUでは、日本についてのプレゼンテーションを作り、クラブのメンバーに日本の学校や食べ物、有名な場所などを紹介しました。他にもイタリア、スペイン、ドイツなどから来た留学生がいて、アメリカ以外のさまざまな文化を知ることもできました。
授業では、毎時間教室の移動があるため友達を作るのが少し難しかったですが、部活動を通してたくさんの人と知り合うことができ、とても良い経験になりました。
私が留学をした一番大きな目的は、自分の英語力を伸ばしたかったからです。留学当初は、聞きなれないネイティブの英語に戸惑いながらも、何とか英語を上達させたいという思いで、現地の人と積極的に話すようにしていました。
しかし、時間が経つにつれて、友達やホストファミリーとの仲が深まり、「もっと仲良くなりたいから英語を上手に話せるようになりたい」という気持ちに変わっていきました。留学前から英語という言語には興味があり好きでしたが、留学を通して「言語は人と人をつなげる素晴らしいものだ」ということを実感し、単に学ぶだけでなく、世界中の人とコミュニケーションを取るために言語を学びたいと強く思うようになりました。
私がこの留学を通じて得た一番大きなものは、人とのつながりだと思います。知っている人が誰もいない場所に一人で行き、母国語ではない言葉を使って四六時中話すことは決して簡単なことではありませんでした。それでも、私が拙い英語で一生懸命コミュニケーションを取ろうとすると、必ず相手も一生懸命に理解しようとしてくれました。
私のホストファミリーには、同じ学校に通う1歳年上のホストシスターがいて、学校の制度を教えてもらったり、同じ授業の宿題を手伝ってもらったりしていました。初めは授業の内容を理解するのが難しかったですが、ホストファミリーや同じ授業を取っていた友達のおかげで、徐々に慣れることができました。
現地で生涯の友人や「第二の家族」と呼べるホストファミリーができたことは、私にとってかけがえのない支えとなり、留学後の今も大切な存在です。
また、留学を通してアメリカの良いところ、そして日本の良いところも改めて実感することができ、自分の視野が大きく広がりました。この貴重な経験を、これからの進学や将来の職業選びにも活かしていきたいと考えています。